2016年02月08日
よなおしギターの音を大きくする 第三回『アンプ』
前回、よなおしギターのボディの振動を拾う『ピックアップ』という機械の使い方をご説明しました。
もちろん、ピックアップをボディに取り付けるだけでは、目的である『音を大きくする』ことは出来ません。
ボディの振動を拾ったピックアップは、その振動を電気信号に変えます。電気信号はシールドを通って『アンプ』に送られ、そこでボリュームなどの調節が行われてから、さらに『スピーカー』に送られます。スピーカーでは、ピックアップとは逆の仕事が行われ、電気信号が振動に変えられます。スピーカーの振動が空気を振動させ、それが我々の耳に届いて『音』として認識されます。
と、文章で書くと非常に分かり難いですね。
つまり、音を大きくするためには、ピックアップの他に『アンプ』と『スピーカー』も必要になってくるわけです。
※小型~中型のアンプの場合、アンプとスピーカーが一体となっていて、まとめて『アンプ』という場合が多いです。
※私の教室で使っているアンプ『Roland CUBE-40GX』です。
第一回でもお話ししましたように、『アンプ』は非常に多くの種類が存在します。値段も機能も、本当に様々なものが存在し、選ぶのは大変です。
ただ、全てのアンプに『INPUT(インプット)』と『VOLUME(ボリューム)』が必ず付いています。
※機種によって表記が違う場合があります。
ここでは、この『INPUT(インプット)』と『VOLUME(ボリューム)』を中心に、アンプの使い方を簡単に解説していきましょう。
『INPUT(インプット)』とは、ピックアップからつながって来ているシールドの先端を差す穴のことです。
前回、ピックアップのコードにシールドをつなぎましたが、そのシールドの反対側の先端をこのアンプの『INPUT(インプット)』に差し込みます。そうすることで、ピックアップからの電気信号がアンプまで伝わるわけです。ですから、ここも、しっかり奥まで差し込んであげます。
もちろん、演奏が終わったらシールドの先端を『INPUT(インプット)』から抜くわけですが、このシールドの抜き差しの時に注意事項があります。
それは、『シールドの抜き差しは、アンプの電源を切ってから行う』ということです。
電源が入ったままシールドを抜き差しすると、スピーカーから『バキッ!』とか『ボコッ!』など大きな音がして、時にはアンプやスピーカーの故障の原因になりかねません。注意しましょう。
『VOLUME(ボリューム)』は、音の大きさを決めるつまみです。
テレビやラジオなどのボリュームと機能は全く同じです。ただ、このボリュームも、使う時には注意が必要です。
それは、『アンプの電源を入り切りする時には、ボリュームを0(ゼロ)にする』ということです。
普段、テレビやラジオの電源を切る時、わざわざボリュームを0にしたりしないですが。アンプの場合は、電源を入れる時も切る時も、必ずボリュームが0になっていることを確認してから行ってください。
ボリュームに関連して、アンプでは『EQUALIZER(イコライザー)』というつまみが付いていることが多いので、少しご説明します。
『VOLUME(ボリューム)』が音全体の調整を行うのに対して、『EQUALIZER(イコライザー)』では、音を『BASS(低音)』、『MIDDLE(中音)』、『TREBLE(高音)』に分けて、より細かい調節が行えるようになっています。
例えば、ギターの演奏時に『もっと低い音を強調したいな~』と思った時には、『BASS(低音)』のつまみを上げる方向に回せばよいわけです。
『EQUALIZER(イコライザー)』は、アンプによって、付いていない場合や、ツマミの形状が様々だったり、使い方が複雑な場合があるので、アンプを購入する場合は経験者や楽器店のスタッフに聞いてみると良いと思います。
非常に簡単ではありますが、アンプの基本的な使い方になります。
この他、アンプには、カラオケでお馴染みの『エコー』や『リバーブ』など音に特殊な加工をする機能が付いているものや、今や『iPhone』を接続して専用のアプリを使うことでさらに多様な使い方が出来るものまで存在します。
何回もお話ししていますように、アンプ選びは非常に大変ですので、もし購入する場合は経験者や楽器店のスタッフに相談して頂くことをお勧めいたします。
最後に、私のお勧めのアンプを1つだけご紹介します。
YAMAHA『GA15Ⅱ』です。
このアンプ、私の教室の生徒さんも持っていて、使わせてもらったことがあります。
『エコー』や『リバーブ』などの機能は付いていませんが、その分シンプルな構造で、初めての方でもそれほど苦労せず直ぐに使うことが出来ると思います。音も非常に素直な音で申し分ありません。
このアンプが1台あれば、自宅練習はもちろん、学校の教室程度の大きさの場所なら演奏会も出来ちゃうと思います。
そして、何よりスゴイのがこの値段!
正直、5千円台でこの性能は驚きです。これなら、よなおしギターの音を大きくするために必要な、『ピックアップ』『シールド』『アンプ』の3つの機材を全部まとめて1万円以内で手に入れることが出来てしまうことになります。
よなおしギター本体に1万円プラスすることで、練習がグッと楽しくなり、さらに演奏することが出来る環境が一気に広がっていくことになります。非常にお得ですよね。
※すみません。今回、ピックアップの接着位置による音の違いを発表する予定でしたが、長くなってしまったのでまた次回にさせて頂きます。
よなおしギター
ブログの引っ越しをしました!
新ブログのURLは以下になります。(クリックしていただくと新しいブログが開きます)
http://yonaoshiguitar.blog.jp/
もちろん、ピックアップをボディに取り付けるだけでは、目的である『音を大きくする』ことは出来ません。
ボディの振動を拾ったピックアップは、その振動を電気信号に変えます。電気信号はシールドを通って『アンプ』に送られ、そこでボリュームなどの調節が行われてから、さらに『スピーカー』に送られます。スピーカーでは、ピックアップとは逆の仕事が行われ、電気信号が振動に変えられます。スピーカーの振動が空気を振動させ、それが我々の耳に届いて『音』として認識されます。
と、文章で書くと非常に分かり難いですね。
つまり、音を大きくするためには、ピックアップの他に『アンプ』と『スピーカー』も必要になってくるわけです。
※小型~中型のアンプの場合、アンプとスピーカーが一体となっていて、まとめて『アンプ』という場合が多いです。
※私の教室で使っているアンプ『Roland CUBE-40GX』です。
第一回でもお話ししましたように、『アンプ』は非常に多くの種類が存在します。値段も機能も、本当に様々なものが存在し、選ぶのは大変です。
ただ、全てのアンプに『INPUT(インプット)』と『VOLUME(ボリューム)』が必ず付いています。
※機種によって表記が違う場合があります。
ここでは、この『INPUT(インプット)』と『VOLUME(ボリューム)』を中心に、アンプの使い方を簡単に解説していきましょう。
『INPUT(インプット)』とは、ピックアップからつながって来ているシールドの先端を差す穴のことです。
前回、ピックアップのコードにシールドをつなぎましたが、そのシールドの反対側の先端をこのアンプの『INPUT(インプット)』に差し込みます。そうすることで、ピックアップからの電気信号がアンプまで伝わるわけです。ですから、ここも、しっかり奥まで差し込んであげます。
もちろん、演奏が終わったらシールドの先端を『INPUT(インプット)』から抜くわけですが、このシールドの抜き差しの時に注意事項があります。
それは、『シールドの抜き差しは、アンプの電源を切ってから行う』ということです。
電源が入ったままシールドを抜き差しすると、スピーカーから『バキッ!』とか『ボコッ!』など大きな音がして、時にはアンプやスピーカーの故障の原因になりかねません。注意しましょう。
『VOLUME(ボリューム)』は、音の大きさを決めるつまみです。
テレビやラジオなどのボリュームと機能は全く同じです。ただ、このボリュームも、使う時には注意が必要です。
それは、『アンプの電源を入り切りする時には、ボリュームを0(ゼロ)にする』ということです。
普段、テレビやラジオの電源を切る時、わざわざボリュームを0にしたりしないですが。アンプの場合は、電源を入れる時も切る時も、必ずボリュームが0になっていることを確認してから行ってください。
ボリュームに関連して、アンプでは『EQUALIZER(イコライザー)』というつまみが付いていることが多いので、少しご説明します。
『VOLUME(ボリューム)』が音全体の調整を行うのに対して、『EQUALIZER(イコライザー)』では、音を『BASS(低音)』、『MIDDLE(中音)』、『TREBLE(高音)』に分けて、より細かい調節が行えるようになっています。
例えば、ギターの演奏時に『もっと低い音を強調したいな~』と思った時には、『BASS(低音)』のつまみを上げる方向に回せばよいわけです。
『EQUALIZER(イコライザー)』は、アンプによって、付いていない場合や、ツマミの形状が様々だったり、使い方が複雑な場合があるので、アンプを購入する場合は経験者や楽器店のスタッフに聞いてみると良いと思います。
非常に簡単ではありますが、アンプの基本的な使い方になります。
この他、アンプには、カラオケでお馴染みの『エコー』や『リバーブ』など音に特殊な加工をする機能が付いているものや、今や『iPhone』を接続して専用のアプリを使うことでさらに多様な使い方が出来るものまで存在します。
何回もお話ししていますように、アンプ選びは非常に大変ですので、もし購入する場合は経験者や楽器店のスタッフに相談して頂くことをお勧めいたします。
最後に、私のお勧めのアンプを1つだけご紹介します。
YAMAHA『GA15Ⅱ』です。
このアンプ、私の教室の生徒さんも持っていて、使わせてもらったことがあります。
『エコー』や『リバーブ』などの機能は付いていませんが、その分シンプルな構造で、初めての方でもそれほど苦労せず直ぐに使うことが出来ると思います。音も非常に素直な音で申し分ありません。
このアンプが1台あれば、自宅練習はもちろん、学校の教室程度の大きさの場所なら演奏会も出来ちゃうと思います。
そして、何よりスゴイのがこの値段!
正直、5千円台でこの性能は驚きです。これなら、よなおしギターの音を大きくするために必要な、『ピックアップ』『シールド』『アンプ』の3つの機材を全部まとめて1万円以内で手に入れることが出来てしまうことになります。
よなおしギター本体に1万円プラスすることで、練習がグッと楽しくなり、さらに演奏することが出来る環境が一気に広がっていくことになります。非常にお得ですよね。
※すみません。今回、ピックアップの接着位置による音の違いを発表する予定でしたが、長くなってしまったのでまた次回にさせて頂きます。
よなおしギター
ブログの引っ越しをしました!
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Posted by sinya at 23:32
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