今日で8月も終わりですね。
子ども達の長い夏休みもようやく終わって。やっと、動画撮影やブログの更新をする時間が取れるようになりました。
8月の後半は、ずっと天気が悪いです。雨が降ったり止んだり。ここ数日は、涼しくなったというより、寒いくらいです。
そして、あんなにうるさかったセミの鳴き声も、いつしか聞こえなくなり。代わって、ちんちろちんちろちんちろりんの虫の声が騒がしくなりました。
もう秋ですね。
最近、このブログでご紹介する演奏が、童謡や唱歌以外のものに偏っていましたが。これは、よなおしギターが童謡だけに留まらない汎用性の高い楽器であることを知って頂きたいという私の願望の表れです。
ただ、やはりこのギターには童謡や唱歌が似合います。なぜかと言えば、他の楽曲に比べて圧倒的に簡単に演奏できるからですね。
涼しくなってきたということで、時期的には少し早いですが、今日は『たきび』の演奏を撮影してみました。
『たきび』 作詞:巽 聖歌 作曲:渡辺 茂
この曲は、1941年(昭和16年)12月、太平洋戦争が勃発する正にその日にラジオで発表される予定だったそうです。ただ、開戦当日には放送されず、翌日が初めての発表となったということですが、その情報の真偽も定かではないようです。
この辺りの経緯に関しては、
『池田小百合 なっとく童謡・唱歌』というサイトに詳しいので、参考にして頂けたらと思います。
上記のサイトには、作詞者の巽聖歌氏が詞を思い付いた経緯、作曲者の渡辺茂氏が作曲をどのような気持ちでどのような考えで行ったかが詳しく載っています。非常に面白いです。
特に、作曲の経緯の説明は、童謡の理論的な解釈の勉強にもなります。その中で、渡辺氏は『 「あたろうか あたろうよ」が、この詩の重要ポイント、起承転結の転に当たる部分だから、変化をもたらせるため、リズムも表情も意図的に変えてみました 』と語っているとあります。
この曲は、よなおしギターで演奏する場合、『レベル2』の曲となります。
全て片手で演奏できるわけではなく、左手を使って弦を押さえなければならない部分があります。ただ、左手で弦を押さえるのは、たったの1ヵ所だけ、1音だけ『ファ』の音が出てくるんです。
その『ファ』が出てくるのが、渡辺氏が『この詩の重要ポイント』と指摘した『あたろうか あたろうよ』の部分です。正確に言いますと、最初の『あたろう』の『ろ』の部分です。
つまり、渡辺氏の言う『表情を変えた』とは、理論的には『ヨナ抜き音階以外の音を入れた』と言い換えることが出来るのかもしれません。
この辺りのテクニックは、将来、童謡の作曲をやろうと思った時には非常に参考になると思います。
私が子供の頃は、家の庭で火を焚くこともよくしていました。焼き芋などをした記憶はそれほどありませんが、それでも、ガスコンロからではない生の火を見ることは、それほど珍しいことではありませんでしたね。
今は・・・家でも垣根の曲がり角でも、容易に火を焚くことは出来ません。
童謡『たきび』は、今でも非常に有名な歌で、もちろん、多くの子供たちが歌えるでしょう。
ただ、その中に歌われている情景は、多くの子供たちが知らない、見たことがないという矛盾があります。仕方ないこととは言え、何だか寂しいですね。
でも逆に言えば、失われつつある日本の情景を、童謡や唱歌がずっと伝えてくれているということでもあるんですよね。
いつまでも歌い継がれていくべき、日本の宝物です。
よなおしギターによる『たきひ』
先ほど書きましたように、左手を使うのはたった1ヵ所です。つまり、レベル2の曲ではありますが、片手で弾けるレベル1の曲とそれほど難易度が変わらないと思って頂いて大丈夫です。
しかも、メロディが非常に弾き易いので、レベル1のリズムが難しい曲と比べれば、より簡単に演奏できると思います。
ちなみに、『ちんちろちんちろちんちろりん』でお馴染みの『虫のこえ』は、左手を2ヵ所使います。こちらも、難易度は低く、比較的簡単に演奏できます。
『虫のこえ』も、秋が終わる前に演奏動画をアップしてみようと思っています。
ブログの引っ越しをしました!
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