2015年10月24日
よなおしギターによる『とんぼのめがね』
よなおしギターの普及を目指しこのブログを始めてから、１年４ヶ月ほどが経ちました。
１年４ヶ月前にこのブログにて初めてご紹介した演奏動画は『とんぼのめがね』でした。
『とんぼのめがね』を選んだ理由は、誰でも知っている親しみのある曲であることと、右手だけで弾くことが出来る曲の中でもかなり弾き易い曲であることでした。
『とんぼのめがね』の演奏動画をブログに載せることで、よなおしギターの特徴を最も分かりやすく説明できるだろうと思ったわけです。
ブログには、管理者しか見ることの出来ない管理画面というものがあります。その中に、『訪問者がどんな言葉で検索してこのブログに辿り着いたか』ということが分かる『検索キーワード』というものがあります。
『検索キーワード』を調べることで、皆さんが何に興味をもって当ブログをご覧になったかが分かるわけですね。
例えば、『童謡 簡単 ギター』とか『簡単に弾ける弦楽器』とかの言葉で検索をして頂くと、当ブログがかなり上位にリストアップされるでしょう。実際に、『検索キーワード』の一覧を見ますと、そのような言葉で検索されて当ブログに辿り着く方が多くいらっしゃるのが分かります。
そして、曲名だけに限りますと、『検索キーワード』の中で最も多いのが『とんぼのめがね』です。
これは、他の曲を圧倒していて、２位以下を大きく引き離しての第一位なんです。
始めは、最初の演奏動画が『とんぼのめがね』だったので、それが理由だと思っていました。しかし、他の曲を次々にアップしていっても、その結果は今現在も変わらず、『とんぼのめがね』が１年４ヶ月の間ずっと、曲名では『検索キーワード』の中で断トツ１位なんです。
ちょっと不思議に思いました。
この曲は『日本の曲百選』にも選出されていますし、小学校では２年生の音楽の教科書にも掲載されていて、誰もが知っている正に名曲なのは確かです。それでも、『検索キーワード』として、これほど他の名曲を圧倒するのには、他に何か原因があるのではないか？と思わずにはいられません。
そこで、『とんぼのめがね』について調べてみました。
『とんぼのめがね』 作詞：額賀 誠志 作曲：平井 康三郎
昭和23年に詩が作られ、翌24年にＮＨＫのラジオ番組『幼児の時間』で放送されたそうです。
比較的、新しい童謡であると言えるのかもしれません。
作詞者の額賀氏は、福島県楢葉郡広野村（現在の双葉郡広野町）の童謡作家であると同時にお医者さんだったそうで。額賀氏が病院から12kmほど離れた山間部に往診に行った際に、その家の子供がトンボと遊んでいる情景を描いた詞だということです。
昭和23年といえば、戦後間もない時期です。戦時中に空襲を経験した子ども達は、もしかすると『空＝恐怖がやって来る場所』というイメージを持っていたかもしれません。そんな子ども達に、トンボの目を通して『お空はあおいよ！おてんとさまも輝いてるよ！夕焼けもキレイだよ！』と伝えているような、楽しさと同時に、作詞者の優しさが感じられる歌でもありますね。
うん、確かに、良い歌です。良い歌なんですが、これだけでは当ブログの『検索キーワード』の第一位を取り続けている理由には足りないような気がします。
で、さらに調べてみました。すると・・・
作詞者の額賀氏が住んでいた福島県双葉郡広野町は『童謡の里』とされていて、毎年10月には『ひろの童謡まつり』が開催されている、とあったんです。さらに、日本童謡協会の協力の元、全国から詩を公募し、優秀作品に曲をつけた新しい童謡をこの『ひろの童謡まつり』で毎年発表しているというのです。
お恥ずかしながら、童謡・唱歌の勉強をしておきながら『ひろの童謡まつり』の存在を初めて知りました。
開催は毎年10月、これは『行くしかない！』と思いました。で、今年の開催日を調べますと・・・10月18日とありました。何と！『とんぼのめがね』のことについて調べていた正にその日が開催日でした。
何てことでしょう。それが分かったのは18日の夜だったので、もちろん、もう手遅れです。
ただ、これで『とんぼのめがね』が当ブログの『検索キーワード』の第一位を取り続けている理由が少し分かったかもしれません。
当然、『童謡まつり』では、この曲が歌われることになるでしょう。もし、『童謡まつり』に興味があったり参加したりする場合、歌詞やメロディやコード進行をあらかじめ検索して調べる場合もあるかもしれませんからね。
福島県双葉郡広野町は、震災による原発事故で町全域が緊急時避難準備区域に指定され、町民の皆さんは避難を余儀なくされた場所です。『厳しい避難生活を乗り越え、今こうして古里へ戻り、新しい価値観に基づく新しい時代のまちづくりを進めている』と、町長さんが広野町のホームページに書かれておられます。
そんな中で開催される『ひろの童謡まつり』。
もし、そのお祭りの為にたくさんの方が『とんぼのめがね』を検索されているのであれば、それはとても素敵なことだと思うんです。それだけ、『とんぼのめがね』を通して広野町に多くの目が向けられているということですからね。
逆に、『ひろの童謡まつり』の存在を知らなかった私のような人たちが、『とんぼのめがね』を検索している内にその存在を知り、『行ってみたい！』と思う可能性も十分にあるでしょうから。
ただ、仮にそんな形で当ブログを訪問して下さった方がいらっしゃったとしても、こんなブログでは何の役にも立たないと思います。それでも、自分の出来ることを地道にやっていこうと思います。
今回は、『とんぼのめがね』をメロディだけではなく、ベース音などを入れてアレンジしてみました。
なるべく楽しい雰囲気になるように、戦後、額賀氏が子ども達の明るい未来を願って抱いた、震災の日の、あの寒くてどんよりとした空ではなく、『お空はあおいよ！おてんとさまも輝いてるよ！夕焼けもキレイだよ！』という思いが、少しでも伝わるように。
あまりにも微力ではありますが、来年『ひろの童謡まつり』に行くことを楽しみにしながら、演奏してみました。
よなおしギターによる『とんぼのめがね（アレンジ）』
ブログの引っ越しをしました！
新ブログのURLは以下になります。（クリックしていただくと新しいブログが開きます）
http://yonaoshiguitar.blog.jp/
１年４ヶ月前にこのブログにて初めてご紹介した演奏動画は『とんぼのめがね』でした。
『とんぼのめがね』を選んだ理由は、誰でも知っている親しみのある曲であることと、右手だけで弾くことが出来る曲の中でもかなり弾き易い曲であることでした。
『とんぼのめがね』の演奏動画をブログに載せることで、よなおしギターの特徴を最も分かりやすく説明できるだろうと思ったわけです。
ブログには、管理者しか見ることの出来ない管理画面というものがあります。その中に、『訪問者がどんな言葉で検索してこのブログに辿り着いたか』ということが分かる『検索キーワード』というものがあります。
『検索キーワード』を調べることで、皆さんが何に興味をもって当ブログをご覧になったかが分かるわけですね。
例えば、『童謡 簡単 ギター』とか『簡単に弾ける弦楽器』とかの言葉で検索をして頂くと、当ブログがかなり上位にリストアップされるでしょう。実際に、『検索キーワード』の一覧を見ますと、そのような言葉で検索されて当ブログに辿り着く方が多くいらっしゃるのが分かります。
そして、曲名だけに限りますと、『検索キーワード』の中で最も多いのが『とんぼのめがね』です。
これは、他の曲を圧倒していて、２位以下を大きく引き離しての第一位なんです。
始めは、最初の演奏動画が『とんぼのめがね』だったので、それが理由だと思っていました。しかし、他の曲を次々にアップしていっても、その結果は今現在も変わらず、『とんぼのめがね』が１年４ヶ月の間ずっと、曲名では『検索キーワード』の中で断トツ１位なんです。
ちょっと不思議に思いました。
この曲は『日本の曲百選』にも選出されていますし、小学校では２年生の音楽の教科書にも掲載されていて、誰もが知っている正に名曲なのは確かです。それでも、『検索キーワード』として、これほど他の名曲を圧倒するのには、他に何か原因があるのではないか？と思わずにはいられません。
そこで、『とんぼのめがね』について調べてみました。
『とんぼのめがね』 作詞：額賀 誠志 作曲：平井 康三郎
昭和23年に詩が作られ、翌24年にＮＨＫのラジオ番組『幼児の時間』で放送されたそうです。
比較的、新しい童謡であると言えるのかもしれません。
作詞者の額賀氏は、福島県楢葉郡広野村（現在の双葉郡広野町）の童謡作家であると同時にお医者さんだったそうで。額賀氏が病院から12kmほど離れた山間部に往診に行った際に、その家の子供がトンボと遊んでいる情景を描いた詞だということです。
昭和23年といえば、戦後間もない時期です。戦時中に空襲を経験した子ども達は、もしかすると『空＝恐怖がやって来る場所』というイメージを持っていたかもしれません。そんな子ども達に、トンボの目を通して『お空はあおいよ！おてんとさまも輝いてるよ！夕焼けもキレイだよ！』と伝えているような、楽しさと同時に、作詞者の優しさが感じられる歌でもありますね。
うん、確かに、良い歌です。良い歌なんですが、これだけでは当ブログの『検索キーワード』の第一位を取り続けている理由には足りないような気がします。
で、さらに調べてみました。すると・・・
作詞者の額賀氏が住んでいた福島県双葉郡広野町は『童謡の里』とされていて、毎年10月には『ひろの童謡まつり』が開催されている、とあったんです。さらに、日本童謡協会の協力の元、全国から詩を公募し、優秀作品に曲をつけた新しい童謡をこの『ひろの童謡まつり』で毎年発表しているというのです。
お恥ずかしながら、童謡・唱歌の勉強をしておきながら『ひろの童謡まつり』の存在を初めて知りました。
開催は毎年10月、これは『行くしかない！』と思いました。で、今年の開催日を調べますと・・・10月18日とありました。何と！『とんぼのめがね』のことについて調べていた正にその日が開催日でした。
何てことでしょう。それが分かったのは18日の夜だったので、もちろん、もう手遅れです。
ただ、これで『とんぼのめがね』が当ブログの『検索キーワード』の第一位を取り続けている理由が少し分かったかもしれません。
当然、『童謡まつり』では、この曲が歌われることになるでしょう。もし、『童謡まつり』に興味があったり参加したりする場合、歌詞やメロディやコード進行をあらかじめ検索して調べる場合もあるかもしれませんからね。
福島県双葉郡広野町は、震災による原発事故で町全域が緊急時避難準備区域に指定され、町民の皆さんは避難を余儀なくされた場所です。『厳しい避難生活を乗り越え、今こうして古里へ戻り、新しい価値観に基づく新しい時代のまちづくりを進めている』と、町長さんが広野町のホームページに書かれておられます。
そんな中で開催される『ひろの童謡まつり』。
もし、そのお祭りの為にたくさんの方が『とんぼのめがね』を検索されているのであれば、それはとても素敵なことだと思うんです。それだけ、『とんぼのめがね』を通して広野町に多くの目が向けられているということですからね。
逆に、『ひろの童謡まつり』の存在を知らなかった私のような人たちが、『とんぼのめがね』を検索している内にその存在を知り、『行ってみたい！』と思う可能性も十分にあるでしょうから。
ただ、仮にそんな形で当ブログを訪問して下さった方がいらっしゃったとしても、こんなブログでは何の役にも立たないと思います。それでも、自分の出来ることを地道にやっていこうと思います。
今回は、『とんぼのめがね』をメロディだけではなく、ベース音などを入れてアレンジしてみました。
なるべく楽しい雰囲気になるように、戦後、額賀氏が子ども達の明るい未来を願って抱いた、震災の日の、あの寒くてどんよりとした空ではなく、『お空はあおいよ！おてんとさまも輝いてるよ！夕焼けもキレイだよ！』という思いが、少しでも伝わるように。
あまりにも微力ではありますが、来年『ひろの童謡まつり』に行くことを楽しみにしながら、演奏してみました。
よなおしギターによる『とんぼのめがね（アレンジ）』
ブログの引っ越しをしました！
新ブログのURLは以下になります。（クリックしていただくと新しいブログが開きます）
http://yonaoshiguitar.blog.jp/
