2016年02月03日

よなおしギターの音を大きくする 第一回『仕組みと必要な機材』

体験会などで、私がよなおしギターの説明をする時には、必ず『よなおしギターの短所』もお伝えしています。楽器の欠点を踏まえた上で使って頂き、購入後に『こんなはずではなかった!』と後悔して頂きたくないからです。

そんな『よなおしギターの短所』の1つに『音が小さい』というものがあります。

一般的なギターは、楽器の中でも比較的音の小さな楽器です。さらに、ギターの中でも、材質や弦、製造時期など、ある程度同じ条件であれば、ボディが小さいものの方が音が小さいんです。

つまり、ボディの小さなよなおしギターは、楽器として見ても、さらにギターの仲間としても、音が小さい部類になるというわけです。

それを私は、この楽器に初めて触る方に『よなおしギターの短所』として説明していますが、ただ、この『音が小さい』という特徴が逆に良い時もあります。

人によっては、一般的なギターもなかなか家では演奏できないという方もいます。つまり、ギターの音が、周りの人に『うるさい!』と言われたり思われたりするわけです。また、以前の記事でもご説明したように、小さなお子さんに対して演奏する時には、大きな音の楽器は不向きですね。その他、このよなおしギターの小さな音を『優しい音』と感じてくださる方もいらっしゃいます。

よなおしギターの音の大きさが『丁度良い!』と言ってくださる方は、自分が思っている以上に多いようです。

それでも、演奏会などでは話が変わります。

ある程度以上の広さの場所で、ある程度以上の人に演奏を聞かせる場合は、必ず『よなおしギターの音を機械的に大きくする』必要があります。

経験上、学校の教室程度の広さの場所で、20人以上の前で演奏するような状況ですと、もう『よなおしギターの音を機械的に大きくする』必要性が出てくる感じがします。
仮に、もっと狭い場所で、もっと少ない人数の前で演奏する場合でも、よなおしギターを伴奏楽器として演奏しみんなで合唱しましょう!という時、あるいは、他の音の大きな楽器と合奏をする時などには、よなおしギターのそのままの小さな音では確実に物足りなくなるでしょう。

よなおしギターを長く続けていけば、そういった状況で演奏する場合も出てくるかもしれません。是非、『よなおしギターの音を機械的に大きくする』方法を覚えて頂けたらと思っています。


これから4回に渡って、『よなおしギターの音を機械的に大きくする』方法をご説明していきます。

1回目の今日は、音が大きくなる仕組みと必要な機材をご説明します。

よなおしギターの音を機械的に大きくする方法はいくつか考えられます。その中でも比較的手軽に出来る方法を基準にして、解説を進めていきましょう。

まず、機械的に音を大きくしますので、当然、機械が必要になります。ギターの音を大きくするためには、大きく分けて2種類の機械が必要になります。

『ピックアップ』と『アンプ(スピーカー)』です。


『ピックアップ』は、いわゆるカラオケやスピーチなどで使うマイクと同じ役割です。音の振動を電気の信号に変える役割があります。

よなおしギターの音を大きくする 第一回『仕組みと必要な機材』

一般的なギターに取り付けることの出来るピックアップです。
4つとも付け方、構造が違います。値段も1,000円~1万円と幅があります。この中でよなおしギターに取り付けることが出来るのは上の2つで、今回は上の段の右のピックアップを使ってみました。詳細は次回ご説明します。


『アンプ(スピーカー)』は、ピックアップから送られて来る電気信号を増幅する機械です。ギターのアンプというと、一般的にはスピーカーと一体になっています。アンプで増幅された電気信号が、スピーカーによって音として出てくるわけですね。

よなおしギターの音を大きくする 第一回『仕組みと必要な機材』

私の教室で使っているギター用のアンプです。
前面の網目になっている部分の中にスピーカーがあります。上部のツマミは、ボリュームやエコーなど音の調節をする部分です。
よなおしギターの場合も一般的なギターアンプが使えますが、大きさ、機能、値段と非常に多くの種類が存在し、アンプ選びにはいつも頭を悩ませます。


『ピックアップ』と『アンプ』は電気信号をやり取りしますので、『シールド』と呼ばれるコードでつながなければなりません。

よなおしギターの音を大きくする 第一回『仕組みと必要な機材』

こちらも、私の教室で使ってる楽器用のシールドです。
長さがイロイロあり、状況により適性の長さを選んでいきます。演奏会などでも、だいたい3~5mあれば足りる場合がほとんどです。
始めからピックアップ本体にシールドが付いているものもありますので、必ず必要になるとは限りませんが。今回使用するピックアップにはシールドが必要でした。


以上のものを使って音を大きくする場合、ギターからの音の流れは以下の様になります。


<ギター>⇒<ピックアップ>⇒<シールド>⇒<アンプ>⇒<スピーカー>⇒<人の耳>


少し専門的な言葉が出てきてしまいましたが、『よなおしギターの音を機械的に大きくする』場合には必ず必要になってきますので、ぜひ『ピックアップ』『アンプ』『シールド』の名称とその役割を覚えて頂くと良いと思います。




よなおしギター



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よなおしギターの音を大きくする 第一回『仕組みと必要な機材』



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